女子高時代の親友

 先週アフターフォローのお約束を交わしていたので、A子さんとお会いするためホテルを用意しておきました。
前回のははなし(処女でいることに劣等感を感じる不安と悩み)はこちらから読むことができます。

 お約束した日に現れたのは、お約束をしていたA子さんではなくB子さんでした。
なんでもA子さんの親が家にいて出られなくなったので、代わりにB子さんが来たというのです。
B子さんも処女でしたが、親友のA子がどんな場所で初体験を済ませたのか興味がある。社会見学を含めてラブホテルに行ってみたいというのです。

A子さんからサポートの内容を聞いて、湧き上がる本心を隠しているようでもありました。
常に女性本意が基本です。依頼人の代理人ですが、その人が求めているのであれば、社会見学に行ってみましょうというくだりになりました。

 A子さんはB子さんの認証を求めていました。
B子さんは、ご自身の理屈の中に許しを探しているようでした。
「恋愛と言うものは、時間をかけて人間性を確認し、こと人だと思う人と結ばれるべきだ。」
「あってすぐにセックスをするのは不潔だと思う。」

理想と現実の中で、理想だけでなく現実社会における選択肢も増やすべきだとこたえました。
その数ある選択肢の中から、自分がしたいものを選べばいい。また、どれも選ばないという選択肢もある。
「A子さんは事実、あの時お会いして無事に処女を卒業されました。彼女は本当に不潔だと思いますか?」
B子さんは「最初は不潔だと思いました。でも、彼女から話を聞いているうちにサポーターさんのことが自然と好きになっていたと言っていました。そういうことから、気持ちがあるわけですから、いいんじゃないかなと思うるようになりました。」

 一通り、B子さんの言い分を聞きました。
そして、ラブホテル見学です。ベッドに照明、お風呂と室内点検をしています。
「今までエッチな動画とか見たことがある?」サポーターさんが聞きました。
「動画サイトでちょっとだけならある」とB子さんが答えました。
ラブホテルには、たいていアダルト動画を観ることができます。では、大きな音量で鑑賞してもらいましょうということで、ベッドサイドに座らせてアダルト動画を鑑賞しました。

 数本見終わったころには、うつろな目になっていて欲情しているかのようでした。
そこで、サポーターさんが、B子さんの太もももに手を置いてみました。拒絶する反応を見せません。むしろ受け入れ体制です。
ベッドのフロントに設置された照明のスイッチをひねりました。ラブホテルでは、照明を暗くすることができるんだよと言ったと同時に、ベッドにB子さんの身体を押し倒しました。

「本当に痛くしないで気持ちよくしてくれるの?」
何も心配することはありません。あとは感じるがままに身をゆだねていればいいのです。
ここから先はサポーターさんの、技術力の高さです。

 知性と言う硬い鎧に包まれていた彼女が、決意するとまるで別人でした。
好奇心を、セックスにむけだしたのです。
A子に先を越されたのが正直悔しかった。自分も、エッチなことを想像したことがあるのに、ないとうそをついていた。
A子が経験したことのない、フェラチオを先に経験することで、その遅れを取り戻すのだと言った。

オーガズムを迎えると、なんて気持ちの良いものなのだろうと自覚し、誰もが目を輝かせるようにB子も例外ではなかった。
「今度は、3人でアフターフォローする?」とサポーターさんが言いました。
「ううん。ありがたいけれど、もうここは利用しない。A子には正直に今日あったことを言う。そして、わたしも無事、卒業できたことも伝える。セックスを通して人を好きになる気持ちってわかったような気がする。
このままだと同じ人を好きになるかもしれないから、もう会わない。」B子さんは、今後のことをA子さんと相談して、今回の依頼を終了にしたいと言いました。

 いろいろとわがままに付き合ってくださり、感謝していますとB子さんから、メールが事務局に届きました。同じころ、A子さんからもことの経緯を書かれていて、また利用ができないのが残念でとつづられていました。

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