それはまだ、リーゼントに革ジャンが流行していた昭和の時代。
処女を捨てたい女子高生から女子大生・OL達は東京都にある島に行った。
当時の若者は、その島を処女捨て島とか誰でも童貞が捨てられる島、と呼んでいた。
それは夏になると島のビーチに沢山の人たちが集まり、欲情していた。
その島は東京から南へ100km以上、下がった海に浮かんでいた。
伊豆諸島。景色から都会の印象は無いが、東京都である。
俗に人気が高かったのは新島、式根島、神津島。
近場の大島もそれなりに人が集まった。
三宅島にも人が集まったが、大島だと船旅にはやや近すぎる。
三宅島だと若者にはやや遠すぎて船賃が割高になった。
そこで、旅行気分を満悦できてぐるりとみまわす蒼い海と広大な空と輝く太陽で、開放感抜群のロケーション。
男を知らない女性でも欲情すれば股を開く土地柄と化した。
それはまるで、パニック状態に陥ったかの様に複数で泊まりにきた女子の一人が処女喪失すれば、次に続けとばかり処女膜を破られることを望んだ。
そんな聖地というか、凄い観光地があったのだ。